人間失格 太宰治と3人の女たち

監督:蜷川実[ヘルタースケルター] 小栗旬  宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ  成田凌 / 千葉雄大 瀬戸康史 高良健吾 / 藤原竜也  脚本:早船歌江子 音楽:三宅純 製作:2019「人間失格」製作委員会 企画:松竹 配給:松竹 アスミック・エース ©2019「人間失格」製作委員会

大ヒット上映中!

死ぬほどの恋。ヤバすぎる実話。

R15+
世界的ベストセラー誕生の裏側。ゴージャスな禁断のエンターテインメント!
各界から『絶賛の声』続々! 第76回ヴェネチア国際映画祭レポート! 公式イベント「ジャパン・フォーカス」正式出品
各界から『絶賛の声』続々! 第76回ヴェネチア国際映画祭レポート! 公式イベント「ジャパン・フォーカス」正式出品

INTRODUCTION

小栗旬・主演×宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ 『さくらん』『ヘルタースケルター』蜷川実花監督が放つ、ゴージャスでスキャンダラスな禁断のエンタテインメント!
世界で活躍する写真家であり映画監督の蜷川実花が、構想に7年を費やし、天才作家・太宰治のスキャンダラスな恋と人生を大胆に映画化!
主人公の太宰治を演じるのは、『ゴジラVSコング(邦題未定、原題GODZILLA VS. KONG)』でハリウッド進出も果たす小栗旬。蜷川監督と初タッグを組み、大幅な減量も敢行しながら、究極のダメ男でモテ男、才気と色気にあふれた最高にセクシーでチャーミングな、かつてない太宰像を創りあげた。
太宰の正妻・美知子に宮沢りえ。作家志望の愛人・静子に沢尻エリカ。最後の女・富栄に二階堂ふみ。それぞれの世代を代表する女優たちが、一見太宰に振り回されているように見えて実は自分の意志で力強く生きている女性たちを、圧巻の演技力で魅せる。太宰と女たちを取り巻く男性陣にも、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也と超豪華キャストが集結。
太宰が死の直前に完成させた「人間失格」は、累計1200万部以上を売り上げ歴代ベストセラーのトップを争う、“世界で最も売れている日本の小説”。その小説よりもドラマチックだった<誕生秘話>を初映画化。蜷川組常連のスタッフに加え、脚本に『紙の月』の早船歌江子、撮影に『万引き家族』の近藤龍人、音楽には世界的巨匠・三宅純を迎え、日本映画界最高峰のチームが集結。ゴージャスでロマンティックな唯一無二の蜷川実花の世界観をさらに大きく進化させた。

STORY

天才作家、太宰治。身重の妻・美知子とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すー。その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。太宰は、作家志望の静子の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄にも救いを求めていく。ふたりの愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが・・・
今、日本中を騒がせるセンセーショナルなスキャンダルが幕を明ける!

CAST

STAFF

監督:蜷川実花

COMMENT

太宰治本人の物語を作りたい。そう思いついた時からこの役を出来るのは絶対に小栗旬しかいないと思っていました。スターである彼にしか見ることの出来ない景色、トップを走り続けているからこそ抱える孤独、誰もまだ見たことのない小栗旬。連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました。魂を賭けた芝居に毎日震えています。これをやるための今までの人生だね、と2人で話しています。ご期待下さい。
写真家、映画監督。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映画『さくらん』(2007)、『ヘルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019年7月5日公開)、Netflixドラマ「FOLLOWERS」(2020年配信予定)監督。映像作品も多く手がける。2008年、「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回。2010年、Rizzoli N.Y.から写真集を出版、世界各国で話題に。2016年、台湾の現代美術館(MOCA Taipei)にて大規模な個展を開催し、同館の動員記録を大きく更新した。2017年、上海で個展「蜷川実花展」を開催し、好評を博した。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事就任。
INTERVIEW
脚本:早船歌江子
2010年「おみやさん7」(EX)でデビュー。「ラッキーセブン」(12/CX)、「未来日記-ANOTHER:WORLD-」(12/CX)、「TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜」(12/CX)、「ビブリア古書堂の事件手帖」(13/CX)、「デザイナーベイビー」(15/NHK)などのテレビドラマや、映画『紙の月』(14/吉田大八監督)を執筆。戯曲翻訳に「OTHER DESERT CITIES」(17/梅田芸術劇場 ジョン・ロビン・ベイツ作)、「お気に召すまま」(19/東京芸術劇場 ウィリアム・シェイクスピア作)がある。
音楽:三宅純
1958年生まれ。アーティスト、作曲家、編曲家、演奏家。バークリー音楽大学に学び、ジャズ・トランぺッターとして活動開始。アーティスト活動の傍ら、作曲家として頭角を現し、CM、映画、アニメ、ドキュメンタリー、コンテンポラリーダンス等多くの作品に楽曲を提供。'05年よりパリに拠点を設け、近年のソロ・アルバムは、ヨーロッパのメディアで「音楽批評家大賞」「年間ベストアルバム賞」などを連続受賞。映画音楽は世界的評価を受け、米アカデミー賞にノミネートされた『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(12/ヴィム・ヴェンダース監督)の他、『MEMORIES』(第2話・95/大友克洋総監督)、『嘘はフィクサーのはじまり』(16/ヨセフ・シダー監督)等。2016年リオ五輪閉会式では椎名林檎からの依頼に応え「君が代」のアレンジを担当し、世界を驚愕させた。
企画・プロデュース:池田史嗣
1979年生まれ、2002年松竹入社。主なプロデュース作は、日本アカデミー賞最優秀賞他多数の映画賞を受賞した『八日目の蟬』(11/成島出監督)、『舟を編む』(13/石井裕也監督)、『紙の月』(14/吉田大八監督)、『ソロモンの偽証』(15/成島出監督)の他、『武士の家計簿』(10/森田芳光監督)、『殿、利息でござる!』(16/中村義洋監督)等。待機作『決算!忠臣蔵』(中村義洋監督)が19年11月22日公開予定。
プロデューサー:宇田充
1975年生まれ、新潟県出身。アスミック・エースのプロデューサー業務を担当後、ワーナーブラザースとファーストルック契約中。主な作品に『真夜中の弥次さん喜多さん』(05/宮藤官九郎監督)、蜷川実花監督の本作までの全映画作品と「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)や、『陽だまりの彼女』(13/三木孝浩監督)、『海月姫』(14/川村泰祐)、『WALKING MAN』(19/ANARCHY監督)など。
撮影:近藤龍人
1976年生まれ、愛知県出身。『万引き家族』(18/是枝裕和監督)にて日本アカデミー賞 最優秀撮影賞、『海炭市叙景』(10/熊切和嘉監督)にて毎日映画コンクール撮影賞、『パーマネント野ばら』(10/吉田大八監督)にて三浦賞を受賞。近年の他の作品には『ホワイトリリー』(17/中田秀夫監督)、『美しい星』(17/吉田大八監督)、『武曲 MUKOKU』(17/熊切和嘉監督)、『ハナレイ・ベイ』(18/松永大司監督)、『ブルーアワーにぶっ飛ばす 』(19/箱田優子監督)などがある。
美術:Enzo
1972年生まれ。R.mond inc.主宰。PVやCMなどのムービー撮影、雑誌や広告等のスチール撮影、店舗デザイン、オブジェ制作などにおける美術制作を手掛ける。蜷川実花監督作『ヘルタースケルター』(12)、『Diner ダイナー』(19)、「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)にも参加。他の作品に『赤い季節』(12/能野哲彦監督)、『マジックユートピア』(16/遠山昇司、丹修一監督)。
照明:藤井勇
1970年生まれ、福岡県出身。『万引き家族』(18/是枝裕和監督)にて日本アカデミー賞 最優秀照明賞を受賞。主な作品に『桐島、部活やめるってよ 』(12/吉田大八監督) 、『そこのみにて光輝く』 (14/呉美保監督)、『オーバー・フェンス』 (16/山下敦弘監督) 、『スマホを落としただけなのに』 (18/中田秀夫監督) など。
録音:松本昇和
1971年生まれ、石川県出身。『わが母の記』 (11/原田眞人監督)にて日本アカデミー賞優秀録音賞を受賞。主な作品に中村義洋監督作『予告犯』 (15)、『殿、利息でござる! 』(16)、『忍びの国』 (17)や、蜷川実花監督作『さくらん』(07)、『イン・ザ・ヒーロー』(14/武正晴監督)、『呪怨 -ザ・ファイナル-』(15/落合正幸監督)など。
スタイリスト:長瀬哲朗
横浜生まれ。1996年、独立。国内外の雑誌、広告、ショー、TV、映画、演劇、音楽、エキシビジョンなどあらゆる媒体を横断するスタイリストとして活動し、様々な企業や商品などでクリエイティブディレクションの依頼も多い。蜷川実花監督作では『ヘルタースケルター』(12)、『Diner ダイナー』(19)、「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)にも参加。
ヘアメイクディレクション:稲垣亮弐
ヘアメイクアーティスト。広告、ファッション誌、CDジャケット、MV、コンサート、映画、舞台など幅広いジャンルのヘアメイクを手掛ける。映画作品は紀里谷和明監督作『CASSHERN』(04)、『GOEMON』(09)や行定勲監督作『春の雪』(05)に参加。舞台は長塚圭史演出作品、白井晃演出作品等に参加。
編集:森下博昭
1975年生まれ、群馬県出身。主な作品に、『海月姫』(14/川村泰祐監督)、『君と100回目の恋』(17/月川翔監督)、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(18/柴山健次監督)、『愛唄 -約束のナクヒト-』(19/川村泰祐監督)など。蜷川実花監督作品は『さくらん』(07)から「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)までの全てに参加。
VFX スーパーバイザー:オダイッセイ
1965年生まれ、長崎県出身。映画監督、脚本家、VFXスーパーバイザーなど幅広く活動。監督作品には『笑う大天使』(06)、『カンフーくん』(08)がある。VFXスーパーバイザーとして参加した主な作品は、『暗殺教室〜卒業編〜』(16/羽住英一郎監督)、『関ヶ原』(17/原田眞人監督)、『焼肉ドラゴン』(18/鄭義信監督)など。

MUSIC

主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ「カナリヤ鳴く空 feat. チバユウスケ」
東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ

ジャマイカ生まれのスカという音楽を、自ら演奏する楽曲は“トーキョースカ”と称して独自のジャンルを築き上げ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、南米と世界を股にかけ活躍する大所帯スカバンド。幾度となるメンバーチェンジを乗り越え、現在のメンバーは合計9人。2019年4月1日にはデビュー30周年イヤーに突入し、今なお常に最前線で走り続けている。
チバユウスケ

チバユウスケ

1968年7月10日生まれ、神奈川県出身。1996年 thee michelle gun elephantのボーカルとしてデビュー。2003年のthee michelle gun elephant解散後はThe Birthday、THE GOLDEN WET FINGERS、Midnight Bankrobbersで活動中。現在はThe Birthdayの最新アルバム『VIVIAN KILLERS』のツアーで10月10日まで全国38か所を廻る。自身のソロワークス SNAKE ON THE BEACHの2枚目となる音源も制作中。
「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」 
「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」
東京スカパラダイスオーケストラ
作詞:谷中 敦 作曲:NARGO
発売日:2001/12/12
商品形態:シングル(CTCR-40095)

ABOUT 
OSAMU DAZAI

太宰治(本名:津島修治)
1909年6月19日
青森県北津軽郡に生まれる。
1925年(16歳)
最初の創作「最後の太閤」を発表。
1929年(20歳)
自殺をはかるも、未遂に終わる。
1930年(21歳)
東京帝国大学仏文科に入学。
11月 銀座の女給・田部シメ子と心中を図り、シメ子は死亡。
自殺幇助罪に問われ、起訴猶予となる。
12月 初代と仮祝言をあげる。
1935年(26歳)
大学卒業と就職に失敗し、自殺未遂。
「逆行」が芥川賞候補となる。
1936年(27歳)
パビナール中毒により強制入院。
1937年(28歳)
妻・初代の過失を知り、初代と心中未遂。のちに離別する。
1939年(30歳)
井伏鱒二の紹介で石原美知子と結婚。
1940年(31歳)
「走れメロス」刊行。
1941年(32歳)
長女・園子誕生。
太田静子から手紙を受け、面会する。
1943年(34歳)
「富嶽百景」刊行。
1944年(35歳)
「津軽」刊行。長男・正樹誕生。
1945年(36歳)
「パンドラの匣」連載始まる。「お伽草子」刊行。
1947年(38歳)
2月 静子と再会し山荘を訪れ、「斜陽」を書き始める。
3月 山崎富栄と知り合う。次女・里子誕生。
8月 「ヴィヨンの妻」刊行。
11月 静子に女児誕生。治子と名付け認知する。
12月 「斜陽」刊行。
1948年(39歳)
1月 肺結核が悪化し喀血。
5月 「人間失格」脱稿。
6月 「人間失格」の連載始まる。
6月13日 富栄と玉川上水に入水。19日、遺体が下流で発見される。
6月 「グッド・バイ」第1回連載(未完。連載13回分で絶筆)。
7月 「人間失格」単行本刊行。
11月 「如是我聞」刊行。
ヴィヨンの妻【初版本】

ヴィヨンの妻【初版本】
(筑摩書房刊/1947年刊行)

斜陽【初版本】<br>

斜陽【初版本】
(新潮社刊/1947年刊行)

人間失格【初版本】

人間失格【初版本】
(筑摩書房刊/1948年刊行)

人間失格 太宰治と3人の女たち

9.13R15+

小栗旬:太宰治役

小栗旬:太宰治役

COMMENT

お話を頂いたのはずいぶん前のことだったと認識しております。
悩みました。
この文豪を自分を通して産み出すことが出来るのだろうか。
自分がこの人生を生きることは出来るのだろうか。
しかし、監督から僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました。
今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。手に入るものなのか。そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております。
私という人間から見えてくる太宰治という凄絶な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております。
お楽しみに。

PROFILE

1982年12月26日生まれ。東京都出身。
近年の主な出演映画作品:『信長協奏曲』(16/松山博昭監督)、『ミュージアム』(16/大友啓史監督)、『追憶』(17/降旗康男監督)、『君の膵臓をたべたい』(17/月川翔監督)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』(18/福田雄一監督)、『響-HIBIKI-』(18/月川翔監督)、ハリウッド版『ゴジラVSコング(邦題未定、原題GODZILLA VS. KONG)』(20年日本公開予定/マイケル・ドハティ監督)。

宮沢りえ:津島美知子役

宮沢りえ:津島美知子役

太宰の正妻。太宰の小説「ヴィヨンの妻」のモデルとされる。

COMMENT

いつか、いつかと話していたミカさんとの作品作りが実現してとても嬉しいです。映画の中の世界とはいえ太宰治の妻として生きる時間はとてもエネルギーを必要とする時間でしたが、役を生きる事に誠実な小栗さんと子供の役である素晴らしい3人の存在、才能あるスタッフが、太宰治の妻として母としての息吹を与えてくれたような気がします。

PROFILE

1973年4月6日生まれ。東京都出身。11歳でモデルデビュー。初主演映画『ぼくらの七日間戦争』(88/菅原比呂志監督)で日本アカデミー賞新人賞を受賞。香港映画『華の愛~遊園驚夢~』(02/ヨン・ファン監督)でモスクワ国際映画祭主演女優賞、『たそがれ清兵衛』(02/山田洋次監督)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『父と暮らせば』(04/黒木和雄監督)でブルーリボン賞主演女優賞を受賞。『紙の月』(14/吉田大八監督)では東京国際映画祭最優秀女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ多数の映画賞を受賞、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16/中野量太監督)では三度目となる日本アカデミー賞最優秀主演女優賞の他、その年の女優賞を総なめにしたのも記憶に新しい。

沢尻エリカ:太田静子役

沢尻エリカ:太田静子役

太宰の愛人で弟子。太宰の小説「斜陽」のモデルとされる。

COMMENT

蜷川監督作品に帰って参りました。
今回は恋に生きる女性を全力で演じてみました。
実花さんが作り出す世界観と小栗さん演じる太宰治の魅力で、ウキウキが止まらない撮影で夢みたいな体験をする事が出来ました。
沢山の素敵なキャストと最高のスタッフが集結しているので、どんな仕上がりになるのか期待しかありません。
皆さんもきっと「人間失格」の太宰治に魅了されるでしょう。
それでは、劇場でお会いしましょう。

PROFILE

1986年4月8日生まれ、東京都出身。『パッチギ!』(05/井筒和幸監督)で数々の新人賞を受賞し、同年のテレビドラマ「1リットルの涙」(CX)での高い演技力が評価される。主な映画出演作に『手紙』(06/生野慈朗監督)や『クローズド・ノート』(07/行定勲監督)、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した『ヘルタースケルター』(12/蜷川実花監督)、『新宿スワン』(15/園子温監督)、『不能犯』(18/白石晃士監督)、『食べる女』(18/筒井ともみ監督)、『億男』(18/大友啓史監督)などがある。

二階堂ふみ:山崎富栄役

二階堂ふみ:山崎富栄役

太宰の愛人で最後の女。

COMMENT

とうとうこの作品に出会ってしまいました。美しく儚い、そんな夢を見ていたような現場でした。
小栗さん演じる修治さんは、私が何処かで求めていた "太宰治" のような気がします。きっと観る人其々の中にある "太宰治" に会える作品だと思います。
実花さん、しあわせでした。

PROFILE

1994年9月21日生まれ、沖縄県出身。09年『ガマの油』(役所広司監督)でスクリーンデビュー。『私の男』(14/熊切和嘉監督)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞ほか多数の映画賞を受賞。主な映画出演作に、『ヒミズ』(11/園子温監督)、『地獄でなぜ悪い』(13/園子温監督)、『味園ユニバース』(15/山下敦弘監督)、『オオカミ少女と黒王子』(16/廣木隆一監督)、『SCOOP!』(16/大根仁監督)、『リバーズ・エッジ』(18/行定勲監督)など。公開待機作に『翔んで埼玉』(19/武内英樹監督)、『ばるぼら』(19/手塚眞監督)がある。

成田凌:佐倉潤一役

成田凌:佐倉潤一役

崇拝する太宰に執筆を依頼する、熱心な若手編集者。

COMMENT

蜷川実花さんの作品で、主演は小栗旬さんと聞いた時点で、迷いは全くなく、そのような作品に自分も参加できることが嬉しかったです。僕が演じた太宰の担当編集者・佐倉潤一は、太宰の嫌な部分を沢山見ていて、様々な問題に巻き込まれるのですが、何よりもまず学生時代からの太宰の大ファンで敬意が前提にあるということを大切に演じました。驚くほど映像が綺麗で、どのシーンも凄く印象的で鮮明に残っています。どんな作品になるのか誰も想像できないから、完成した作品を観るのが本当に楽しみです。

PROFILE

1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。主な出演作に、『キセキ‐あの日のソビト‐』(17/兼重淳監督)、『劇場版コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』(18/西浦正記監督)、『スマホを落としただけなのに』(18/中田秀夫監督)、『チワワちゃん』(19/二宮健監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『さよならくちびる』(19/塩田明彦監督)など。待機作に『カツベン!』(19/周防正行監督)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(20/行定勲監督)など。

千葉雄大:太田薫役

千葉雄大:太田薫役

静子の弟。姉の身を案じている。

COMMENT

沢尻さんの弟役は実は2回目なのですが、映画としては初めてで、光栄な時間でした。薫はある意味堅物だと思いますが、常に姉のことを思っている。それを根底にもって演じました。蜷川監督作品は、お客さんとしてファンだったので、自分が出演させて頂きすごく嬉しいですし、もっとこの世界観に浸っていたかったです。蜷川監督が描く太宰の人物像、末路がとても気になります。完成が楽しみです。

PROFILE

1989年3月9日生まれ、宮城県出身。主な出演作に『アオハライド』(14/三木孝浩監督)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16/月川翔監督)、『帝一の國』(17/永井聡監督)、『兄に愛されすぎて困ってます』(17/河合勇人監督)、『亜人』(17/本広克行監督)、『スマホを落としただけなのに』(18/中田秀夫監督)など。待機作に、『決算!忠臣蔵』(19/中村義洋監督)、『スマホを落としただけなのに2』(20/中田秀夫監督)など。

瀬戸康史:伊馬春部役

瀬戸康史:伊馬春部役

太宰の親友であり、ラジオやテレビ等を中心に活躍する九州生まれの作家。

COMMENT

僕は太宰の友人・伊馬春部という役を演じました。2人は本当に仲が良かったそうなので、距離感の近さを表現したかったのですが、初共演の小栗さんに非常に優しく接して頂いて、楽しく演じることができました。また、伊馬が北九州出身ということで、僕も福岡で生まれ育ったので、福岡弁をやらせてもらっています。とても大切な印象に残るシーンになったと思います。

PROFILE

1988年5月18日生まれ、福岡県出身。主な出演作に『貞子3D』シリーズ(12、13/英勉監督)、『わたしのハワイの歩きかた』(14/前田弘二監督)、『合葬』(15/小林達夫監督)、『ミックス。』(17/石川淳一監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)など。

高良健吾:三島由紀夫役

高良健吾:三島由紀夫役

太宰を批判する若手作家。後に戦後日本を代表する作家となる。

COMMENT

三島由紀夫さんの本には個人的にも影響を受けているので、プレッシャーはもちろんありましたが、演じられて光栄でした。今回自分が演じた三島は、21歳の学生の頃なので、みんなが持っている三島像とは差をつけたいという思いで探りながら演じていました。蜷川監督の三島への思い、演出も非常に的確で分かりやすく、若い時に鍛えていただいた小栗さんとの共演も、緊張感がありつつも本当に楽しかったです。

PROFILE

1987年11月12日生まれ、熊本県出身。主な出演作に『蛇にピアス』(08/蜷川幸雄監督)、『フィッシュストーリー』(09/中川義洋監督)、『ソラニン』(10/三木孝浩監督)、『横道世之介』(13/沖田修一監督)、『きみはいい子』(15/呉美保監督)、『うつくしいひと』(16/行定勲監督)、『シン・ゴジラ』(16/庵野秀明総監督)、『万引き家族』(18/是枝裕和監督)など。待機作に『葬式の名人』 (19/樋口尚文監督) 、 『カツベン!』(19/周防正行監督)など。

藤原竜也:坂口安吾役

藤原竜也:坂口安吾役

無頼派を代表する作家であり太宰とは同士である、破天荒な作家。

COMMENT

蜷川監督とは『Diner ダイナー』でもご一緒させて頂きましたが、小栗くん主演の本作に出演できるということは、非常に光栄で嬉しかったです。坂口安吾という重要な役どころを頂き、実際に太宰と安吾が通っていたバー“ルパン”での撮影はまるでタイムスリップしたようにすごく素敵な空間で、大変貴重な経験をさせて頂きました。

PROFILE

1982年5月15日生まれ、埼玉県出身。主な出演作に、『DEATH NOTE』(06/⾦⼦修介監督) 、『蛇にピアス』(08/蜷川幸雄監督)、『藁の楯』(13/三池崇史監督) 、『るろうに剣⼼ 京都⼤⽕編/伝説の最期編』(14/⼤友啓史監督)、『僕だけがいない街』(16/平川雄⼀朗監督)、『22年⽬の告⽩ ―私が殺⼈犯です―』(17/⼊江悠監督)、『億男』(18/⼤友啓史監督)、『Diner ダイナー』(19/蜷川実花監督)など。待機作に『太陽は動かない』(20/羽住英一郎監督)など。

INTERVIEW

『人間失格』製作準備のための覚書

蜷川実花
2014年夏、蜷川実花は『人間失格』の企画開発中に、自身の持つ作品のイメージを整理するために、これから作る映画を巡るインタビューを行った。その一部を製作準備のための覚書として紹介したい。

――蜷川さんが映画にしたいと思ったのはいつ頃からですか?
蜷川 私が「人間失格」を撮るのはどうか、という話は前々からあったのですが、具体的に進めてはいませんでした。改めて「人間失格」を私独自のアプローチで映画にしたいと正式な依頼を受けて、私が手掛けるのなら、大庭葉蔵の目線ではなく、彼と関わる女たちの側から描くと面白いのではないかと考えました。「人間失格」は太宰の自伝的な作品と言われるけれど、実際の本人はどうだったんだろうと資料を読み始めると、むしろ本人の人生の方が興味深かったんです。何が面白かったかというと、太宰治という一人の男性に対して、妻の津島美知子、愛人の太田静子と山崎富栄の3人が、最晩年の同じ時期のことを文章に残していて、それが本になって今に伝えられているということ。そんな人、滅多にいないじゃないですか。特に富栄さんの日記を読むと、自分の青かった時期の感情を呼び起こされるような、私自身が経験した言葉もたくさんあって面白かった。一方、美知子さんの文章は定規で線を引いたような緻密な文章で、あの晩の太宰は湯豆腐を食べたとか些細なことまでクリアに覚えている記憶力の持ち主なのに、どこにも太宰の女たちの影が一切出てこない。そこがホラーというか、怖い。そこで、「人間失格」を執筆する前後の太宰治の人生を基軸にしたらいいんじゃないかと考えています。
――特に太宰の人生の何が面白く感じましたか?
蜷川 太宰治に女たちがぶんぶんと振り回されながら、最終的にみんな幸せそうなところに収まっているところ。私から見ると、これはハッピーエンドなんだなと。妻の美知子さんは太宰の作品の権利関係と津島家を受け継ぎ、静子さんは「斜陽」という作品と子供が出来た、富栄さんは「太宰治の最後の女は私です」という、その一点だったと思う。結局、女たちは自分が欲しかったものを手にしている。では、それを与えた側の太宰はどうだったかというと、私生活はだめなことばかりだけど、クリエイターとしてあれだけの作品を残し、あそこまで振り切って表現できるのは羨ましい。でも、女としては許せないという気持ちもあって、そこはすごくせめぎ合う。「僕はキリストだよ」ということを妻の前では決して言わないのに、手の内に入りそうな女の前では臆面もなく言ってしまい、そういう言動が全て記録され、後世に残っているというのも恥ずかしい。とにかく、すべて女たちに記録されているのが面白いですね。

聞き手:金原由佳
蜷川実花