COMMENT

敬称略、順不同

太宰を好きな人には、それぞれの解釈や太宰像があるので、それを描くのは難しい。
この作品は、その中でも、特に描きづらい太宰自身の晩年を描いている。
それは勇気も覚悟も必要だが、そこに正面から挑戦したということが、本当に素晴らしい。
最後は小栗旬さんという俳優が、太宰に見えてきた。

又吉直樹

(芸人・作家)
最初から最後までずっと美しい映画でした。
重いのに重くない絶妙な塩梅で描かれた太宰はすごく魅力的だったし、
終わった瞬間に僕の頭に浮かんだ言葉は「凄いものを見た。」でした。
今の時代だからこそ見て欲しい。
全員に見て欲しい。

川谷絵音

(アーティスト)
「人間」太宰の隣には、とんでもない女性たちがいた。
傍若無人で自分勝手な男の映画ではなく、時代に収まり切らない強くて奔放な女性たちの物語でした。
怖くて、はかない。

古市憲寿

(社会学者)
何かに執着することが美しいことは知っていたけれど、
執着の果てすら美しいことは知らなかった。
感情は喜怒哀楽だけではないことを、そしてその間に垣間見える感情こそ
人間らしさであることを私達は胸に頭に刻んでおくべきだ。

池田エライザ

(女優)
太宰の小説はおそらく永遠に読み継がれる。
この映画は、そのわけを秘やかに示す。

村上龍

(作家)
太宰治のクズっぷりが余すところなく描かれていて驚嘆。
こういうハッピーエンドもあるのかと新鮮でした。

宋美玄

(産婦人科医・医学博士)
しっかりとダメであるのになぜか憎めず、
命懸けで生きる者の悲しみとおかしみ、
シリアスな状況に置かれた自分を自分で笑ってしまう
太宰治の本領が見事に描かれていた。
こんな太宰に、「人間」に、私はずっと会いたかったんだ!

木村綾子

(作家、太宰治研究)
こんな太宰を待っていた。最低な奴なのに最高に天才で、女も男も彼に心を奪われる。
トラウマ級に鮮烈な、超絶名シーンの猛ラッシュ。
全国民、観なきゃ人間失格!

中田敦彦

(芸人)
人間に、失格などない。
『人間失格』を見て、強烈に、そう思わされた。

「人間失格」と自らに向けて言い放って朽ちた太宰こそ、
むしろ誰よりも生々しく"人間"というものを生き切って全うした、
愛すべき尊い人物なのではないか。
正しい、正しくないという模範的価値観を超えて、
この映画があらゆる人々の孤独に、そして、本人以外が誰も理解し得ぬような
あらゆる深い闇に、そっと寄り添いますように。

前田裕二

(SHOWROOM株式会社 代表取締役社長)
女に消費され尽くした男----
蜷川実花のダザイオサムは、女たちのファンタジーを
どこまでも呑み込む、ブラックホールの光源氏だ。

上野千鶴子

(社会学者)
斬新で、華麗で、迫力のある画像展開に、まず引き込まれた。
女性たちの求めにこたえて矛盾を承知で背徳を続け、
地獄への道を突き進んで、そのことを小説に書く。
そんな背徳のロマンを見事に描き出している。

田原総一朗

(ジャーナリスト)
己が人生をさらけ出し、ただ「創る者」としてあの時代を生き抜く太宰の生き様に突きつけられた。
僕たちは、あんな風に日々、幸せを求め、怒鳴り合い、苦しみ抜き、
それでも生きることに真剣に向き合えているのだろうか。
実花さん、すごい映画を創ってくれましたね。

田根剛

(建築家)
太宰治が開けた映画監督蜷川実花第二章の幕。
凄まじい作品。

箭内道彦

(クリエイティブディレクター)
貴方はどの愛し方を貫きとおしますか?
真っ向から問われて揺れる。
そんな歓喜をよび覚まさせる映画。

河瀨直美

(映画監督)
美麗な絵葉書の中を歩いていく刹那な男女にため息しか出ない。
切ない心臓の鼓動すら虹色に輝いているようだ。
こんな映画を作れる事にジェラシーしか感じない!

園子温

(映画監督)
もう、ただただ小栗さんの役者魂に圧倒され感服いたしました。
僕の稚拙な言葉じゃ失礼だと思うのですが…華やかに鮮やかに艶やかに、
くるおしく愛おしく美しく匂い立つ製作陣の「本気」を、是非皆様もご堪能ください。

宮野真守

(声優・俳優・アーティスト)
すごい。ただすごい。本当に太宰がいる。
ルパンで太宰が座っていて、グラスを片手に語っている。
目にみえる太宰の表情、目にみえない太宰の精神。
すべてがここにある。これが太宰だ。永遠に目が離せない。

朝霧カフカ

(シナリオライター/「文豪ストレイドッグス」原作担当)
春河35

春河35

(漫画家/「文豪ストレイドッグス」作画担当)

村上隆

(アーティスト)

映画の内容に触れております
ご了承の上お読みください

蜷川実花さんは映画畑から出てきてなくて、写真家からの映画監督さんで、
僕も映像監督する時に心の支えにしているアーティスト。
映画とはなんだろう。。。その答え探しが映画を作るときの最初の問いかけ。
蜷川さんの答えはというと...兎にも角にも俳優さん!美しい男優さん女優さんらが、
天賦の美しさと芸術的な役割への憑依の技を焼き付けて、
そこに面白おかしいお話がくっついて、誰かと何処かに旅に出た時と同じか、
それ以上の体験をしたような気にさせる技。
あははは、と笑ったり、ええええ?それは無いよ!と驚いたり、
ひどい思いをしているキャラクターに同情したり。
そんな喜怒哀楽をステキな音楽が誘導してくれて、
そんな気持ちのゆらゆらした2時間を登場人物達に共感して、
ああ、私の生活は平穏だけれども、大変な人がいるものなんだな、
とか、ちょっとだけ上から目線になれたりして、
それで、スッとする。それが映画です!...と、蜷川さんは、本作で、グイグイ迫ってきてきます。
観ていて、時間を忘れてしまいました。
太宰の家族関係を描く手法。
宮沢りえさんの家族と子役の配置とか、蜷川さんの人生観が色濃くあってとってもよかった!
最後の書斎の解体シーンや、他のVFXシーン、
小栗旬さんの顔芸というかローラダーン化もよかった。
血の日の丸からの万歳、からのお花が落ちる、からの血吸いで、復活。
ヒースレジャーも顔負け!ダークナイトシーン。
「文豪ストレイドッグス」とか、アニメで流行ってる文脈にもハマってて、
コレまたヒットしそうですね!
本当、天才映画監督!嫉妬しかありません。